文系大学生にこそお勧めする就職先!本当のことは誰も教えてくれない?(後編)
今日は前回の続きで、私が文系大学生に伝えたい就活でお勧めする業界をご説明します。
結論から言うと、大手メーカー系企業です。
精密機械、繊維、自動車、電機などなど。
恐らく、ほとんどの文系学生の方がメーカーのイメージをあまり持っていない業界かと思います。
もちろん企業によって全然環境は違うので、就活前に業界、その企業ごとに四季報等での確認は必要です。
しかしながら、なぜメーカーをお勧めするかというと、
・一般的に土日休みで三大連休がある
・労働組合がちゃんとしている
・教育体制がしっかりしている
・給与が高いまたは安定している
・海外取引が多く外貨での稼ぎが多い などなど。
今回はこの中から3点説明します。
・土日休みで三大連休がある
これは個人によって受け取り方は違うかもしれないですが、すごく良いと思います。
人によっては土日は混んでいるから嫌いという人もいますが、
メーカー系勤務の友人が多い場合、みんなで土日、三大連休に休むことができます。
また、学校も休みなので家族と休日を合わせることも容易でしょう。
社会人になっても大学時代と同様に友人と旅行したり、年に10連休を3回も取れるのはメーカー系以外にはほとんどないのではないでしょうか?
これだけでもQOL(Quality Of Life)の観点からお勧めと考えています。
・給与が高いまたは安定している
気を付けなくてはいけないのは、メーカー系企業の給与は同じ業界でも全然違います。
イメージが付きやすいので自動車業界を例に挙げてみましょう。
乗用車メーカー8社及び商業車メーカー(トラック・バス)4社の計12社が四季報に載っていると思います。
同じ車という商品を作っている企業に見えますが、どうでしょうか?
平均給与が企業によってかなり違うのではないでしょうか?
また、注意点としてメーカー系企業は会社にもよりますが、
一般的に大卒枠の総合職系、高卒枠の技能職系があり、四季報の計算上は合計した平均値となっていて、大卒の平均給与は四季報よりも高い可能性があります。
(企業によって条件、状況がかなり変わるので、大学の就職課等でちゃんと調べてください)
・海外取引が多く外貨での稼ぎが多い
日本は残念ながら人口が減っています。また、平均年収も10年前からほとんど変化がない(むしろ海外と比較すると悪くなっていると言えます)
この項目については後日詳しく書きたいと思いますが、端的に言うと、国内のみで仕事をしている会社は今後厳しくなるはずです。
例えば、あなたがクッキーを売る仕事をしているとして、人口が10人の村で商売をするか、人口が1000人の村で商売をするか、どちらでしますか?
ライバルのクッキー屋が3社いるとします。
答えは歴然ですよね。つまり、海外取引が多い会社でないと相当厳しいはずです。
もちろん、国内でシェア1位。固有の技術、特許で揺るがない会社であればよいかもしれません。この辺りは価値観、考え方も入ってくるとは思いますが、あくまでも一般的な就活ということで考えてみてください。
というわけで、メーカー系企業って理系出身の人が就活するイメージがあると思いますが、当たり前ですが文系学生も必要です。
営業だけではなく、企画、経理、人事、総務といった部署もありますし、
調達、品質管理、アフターマーケットなどたくさんの部署が文理混ざって会社は成り立っています。そもそも仕事ができれば理系も文系も関係ないです。
ということで、自分自身でチャンスの幅を狭めたり、弱気になることは全くないです。
また、自分から視野を狭くすることは絶対にしないでください。